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のらくろ設定を妄想保管してみる

■いやもう、かなりの妄想メモ。擬人化。
戦前版のです。

■デカ。
普通に農業か自営業が家業。茫洋としてるしちょっと坊ちゃんぽい気もするので、村の庄屋クラスのボンな気がする。
20歳で徴兵でもいいけど、実業学校5年から陸士二浪してて、現役下士官の陸士受験に方向転換。18歳で現役志願でもいいなー。
そしたら親の「早く大将になれ」が辻褄合うしw
デカは少尉までなってるよね確か。

あとデカは5人兄弟の真ん中なので、兄はインテリで大学生、姉は気の強い美人で弟妹は双子が良いです。
次男だし比較的自由に生きてる感じだな。
弓上手い(原作設定)とかカッコいいよなデカ。

学歴なしの貧乏農家の小倅も考えたが、奴は飛行士な上に『のらくろ召集令』で将校になってる。
なので、頭も中学まではいかないけど普通でそんなに貧乏でもない、ちょっといい庄屋クラスの家で、のびのび心身ともに育っちゃった犬、でもいいかなーと…デカについて真剣な自分ワロスw

■デカと鉢巻少尉は体育会系ノリで気が合うんじゃないだろうか。
うわー!ってノリで楽しく騒いでちょうなかよしっぽく見えたけど、あとで「あれ誰だっけ?」みたいな馴れ初め。
どっちもガチムチとまでは行かないけど、いい感じに筋肉ついてるでかいのだと良い。

■狆ころの破片ちゃんは擬人化すれば、あの基準身長ギリギリ(S17年以前なら155cmか!)で、体重軽すぎの小ささで20歳だとすごく萌える。
頭良くて生意気ちびっこ!(明るい溝口@沈艦みたいな…ええー)


のらくろは160ギリギリでモール中隊長は172くらい、デカは185くらい。でかい!
あっ、のらくろ17歳現役志願兵がいいと思います!のらだしね。

…と、いぬについて妄想するなど。


タグ:田河水泡
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  • 2010年1月。本のことなど。近代東洋風俗は神クオリティ。

    ■古今東西ファッション史において。
    一番オシャレかつ可愛くて格好良いと思ってるのは、洋の東西を問わず20世紀初頭だと思ってます。
    あの時代は何をおいても奇跡すぎておる…と、クラシックスーツの人たちを眺めながら感慨深く。
    東洋でも洋風と和風のカオスな書生服とか西洋風着こなしな旗袍とか…!

    ■三島の「憂国」を読まれる際、併せて磯部浅一の行動記と獄中手記のご一読を色んな意味でお薦めできないけどオススメする。
    磯辺についての記述は『「道義的革命」の論理─磯部一等主計の遺書について』。
    磯部の文は本当に熱すぎる(陛下をお叱り申しております、とか)のでいろんな意味で注意。
    でも皇道派の良くも悪くも全てが解る気も。
    獄中記これ

    まあでも三島がいそべに傾倒するのは、色んな意味で解る気もする。
    安藤中隊長とかクリコではなくて、あえての磯部ってとこが特に。
    村中の丹心録は、ダイナミックでいろんなもの背負って熱さにあてられそうないそべと対照的に、インテリで冷静な村中個人の叫びで名文だなー。
    だからちょっと違うんだろうな、三島的には。

    そういや、美輪明宏が「貴方、いそべさん憑いてるから、祓ってあげましょうか?」って尋ねたら「いま筆がノッてるから良い」って返したんだっけ。どんな会話ww
    素晴らしすぎる。そしてすごい人選んじゃったなー磯部!!
    て言うか、三輪様はいそべを祓ってしまえるくらいの力があると言うのか…。
    磯部エエエ…

    ■今川版『鉄人28号』の敷島博士。
    敷島の怖いとこはさー、良い人全開で既に彼岸の人ってとこだなー。
    「決して倒れることもなく死ぬこともなくただひたすら操縦者の意のまま戦い続ける無敵の兵士。海であろうが空であろうが、戦う場所を選ばない。勝利することのみを目的とした完全なる兵器、それこそが鉄人、鉄人28号!」
    …名言すぎるw
    だって自らが設計開発したロボットを、鉄人と戦ってぶっ壊されてる様を恍惚とした表情で眺めながら、歓喜の声で呟くんだぜー。素敵すぎるなーwww
    これこそ科学の徒!!

    たぶん、憑き物落としの中禅寺さんにも、敷島に憑いてるなにかは祓えない。
    ビッグファイア博士はなー、どこまでも正気なので大丈夫だと思うけど。
    博士への罵り言葉で、大塚署長が云った「あの性悪博士!」ってのが大好き。
    だって性悪ってwww


    タグ:つれづれ胡思乱想  文芸全般資料など
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  • のらくろ設定は高クオリティ。

    ■田河水泡先生は絶妙のキャラ設定してくれているのだな。と。

    のらくろは、単行本『のらくろ軍曹』のまえがきのとこに「猛犬第一聯隊第五中隊第三斑の班長殿として」勤務し、士官候補生を経て、猛犬軍 猛犬連隊 第二大隊 第五中隊 第一小隊長(少尉任官時)になりのです。
    で、聯隊旗手…!
    なにこのときめきポイントおさえた犬は。
    部下のデカはのらくろ隊の上等兵かー従兵だな!従兵だろアレは!

    連隊旗手は新任の少尉か中尉がなるわけで。
    条件として「眉目秀麗・成績優秀の童貞」が任命される(本当)わけだが…!!
    のらくろおおおww
    あと条件には長身ってのがあるけど、のらくろは小柄だよねー。モール中隊長やデカ、他の犬と比較しても。

    ハンブルは空気の絶妙に読めないかわいい子!
    連隊長に「もう少しやさしい言葉で言つて頂かないと分かりません。」てお前www
    哀しくて泣いてるのらくろ(しかも週番司令)のところに闖入してくるんだよ。
    「ちょww演芸会おもしれーからさ!見に行こうぜww」って引っぱって行こうとするし。
    …いやまてよ、逆に読みすぎてるのか?

    ■猛犬軍の軍旗。

    「もともと軍旗はあったけど、デザインが無くて無地だったものをのらくろ伍長が考えて(連載版ではタガワ先生の家・単行本は師団司令部で)師団長が採択した」。
    軍旗祭、無地のままで一等卒と伍長時代にやってた。
    無地てww

    ■のらくろの猛犬軍、はたしてどんだけの規模なんだろうか。
    猛犬連隊の上にセントバーナード的な師団長と司令部があって、ハンブルは旅団本部にいたんだよね。
    豚の国派遣隊は連隊の11中隊。

    他にも「○犬連隊」があるのかな…忠犬名犬勇犬とか。勝手に擬人化するときは、連隊番号のとこ「犬」にしちゃってる。

    猛犬連隊も、『のらくろ総攻撃』の「猛犬連隊の編成と歴史」の編成表(これだけでもおいしい)見ると、三個中隊(三個小隊編成)に機関銃と歩兵砲中隊とか意外に立派だよなー。
    第一中隊長の剣大尉はハスキー犬とみられる。いかり肩で筋肉質っぽい。
    一見強面で子供に泣かれるけど実は優しい人そうw 
    あと第三大隊長の金剛少佐(半島の金剛くんとは別犬)は眼鏡でヒゲの点々があるけど、こういう軍人さん昔に居る居るw
    で、ある意味当時の軍人さんのイメージとしてもリアルであり、見開き一枚で妄想止まらない逸品である。
    …編成表の第九中隊長・八甲田大尉と第十中隊長・大雪大尉の名前が並んでいることに田河先生のセンスを感じる。昔のギャグって結構ギリギリだと思う。

    つか、あの連隊軍医さんたちの兵科は衛生部なの?獣医部なの?w
    どうでもいいことなんだけど!

    ■きょうののらくろで笑った台詞。
    小躍りしながら「だからおれんとこの中隊長は 物わかりが良くて好きだよ」 のらくろ大事件より。
    普段使あんまわない俺にも萌えたし、モール中隊長のこと何云うのw

    ■ところで猛犬連隊は陸さんだけど、あの世界にもちゃんと海軍があるわけで、海軍犬もかわいいなあ!!と思うのです。
    実際に海軍犬はキャラとして出てこないけど、話の中で海軍もある設定が伺える。
    陸さんとの区別もあるし、海軍からセーラーと詰襟は外せないのでわんこたちも上だけ着てればイイと思う。詰襟わんこ!



    タグ:のらくろ
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  • 老舎『四世同堂』にみる否認。

    これまた書きなおす。

    ■老舎の「四世同堂」で。
    バリバリ北京人のリキシャ引きが、日本兵のふりして無賃乗車しようとした若いのを捕まえたとき。
    その軍装の若い男に「馬鹿野郎」と日本語で云われたのだが、その男の言葉は中国語のなまりで東北人の中国人と気づいた、と話すシーンがある。
    その北京っ子が「なんであいつは日本人になったんだ」って思った箇所は、端的に関内と関外満洲の人間の立場を表してる。

    尋ねられた相手(主人公格)はこう答える。
    「老人の東北人は永遠に中国人だ。でも学ぶのも読むのも聞くのも日本ばかりで、若い人間が変わらないでいられると思うか?誰も奴隷になりたいなんて思わない、でも毎日毎日何年もかけてずっと、『お前は中国人じゃない!』って言われるんだ、誰も堪えられないよ」
    しごく客観的。

    それは北京と満洲、って物理的な距離感が間民族から見て山海関から先の「満洲を遠ざけていること」。
    精神的な距離感も強化されてる背景と、まさか自分たちはそうならない、って否認(ディナイアル)状態に陥っているが故に都合の悪いことに目を瞑ってしまう人間を、すでに1944年に書かれてる。

    だから場所ごとに全く違うから難しいって話。
    「祁先生!那麽現在咱們的小學生,要是北平老屬日本人管著的話過個三年五載的,也會變了嗎?」 瑞宣還沒想到這一層。聽小崔這麽一問,他渾身的汗毛眼都忽然的一刺,腦中猛的“轟”了一下,頭上見了細汗!他扶住了墻,腿發軟!」
    は国語教科書に載せるべきや。

    どこの国の、いつの時代にだって言えることじゃないかしらん。

    だってさープロレタリア文学が思想変動と現実の世情変化で、本来持つ呪詛的威力が無くなったのと違うわけじゃん。
    植民地文学の中で提示されてきた「居心地の悪い同床異夢」の問題が解消されてない限り、過去のものとなり得んよなー。
    しかしながら過去となった時点で、人間は人間以外のものになってしまいそうな気も。あは。



    ■もう一つ関連して。
    数年前の長春で、たまたまバスの中で知り合った、御父上が満州国の役人だったおばあさんに「花」を歌って貰った。
    「でも隅田川の桜は見たことないの」って云われてマジ泣きした。
    もうひとり、大連の日本人学校に通ってた中国人のおじいさんと「わたしたち」を歌ったことがある。

    何が泣けたかって言うと、別にアレじゃなくって。
    ああそうか、当時子供だったこの人達にとって、当事者じゃない無関係の人間がくだらないことを思う前に、本当に青春というか子供のときの思い出であって、戦争や政治的なものの前に異文化が重なった生活があって生きてたんだ。
    とね、今更ながら当たり前だけど思ったんですよ…。
    おばあさんが想像してた隅田川ってどんなだろう、とふと思います。


    タグ:大陸中文文芸
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  • 李連杰の黄飛鴻映画!!一作目。

    ■『黄飛鴻』91年香港
    ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明
    予告編


    主題歌PV

    波打ち際で武術修行とか格好良すぎる!!わたしこれ歌えるしw

    辮髪が似合う中国人で上位へ私的に食い込む李連杰。
    弁髪カッコいいよ辮髪。日本の月代に艶を見るけることができたら、次は弁髪だ。
    ホラかっこいい弁髪!!

    弁髪は男をイケメンに、より魅せると思うの…!!
    (西洋のpig tailも素敵なんだけど、やっぱり分類的には一緒じゃないよね…!別の魅力!)
    超難関試験受かった頭良い子たちが、わさわさ弁髪でいる宮廷とかもうなんなのー!だめだ興奮が抑えられない…!!
    ジェット・リーが日本に弁髪のエロかわいさかっこよさを布教したようなもんなので、辮髪=リンチェイは間違ってないと思うの!

    ■ロザムンド・クワンちょう美人!
    寳芝林が放火されるシーンで思ったんだけど、阿蘇が真のヒロインじゃねえかって思った。
    つか、火災現場を写真に収めたくてたまらない十三姨つえええww
    それに連杰かわいい!張学友もユンピョウも可愛いい!ていうか若いよ…!ジャッキーはわたし、キャストクレジット見るまで気づかなかったw
    出っ歯メガネで、インテリで英語も話せるのにドジっ子でみそっかすで、でも優しい子の牙擦蘇の役に似合いすぎる!!

    ■レストランで、フォークの意味がわかんなくて「なんで武器が食卓に?」とか思ってるフェイフォン可愛い…!
    牙擦蘇もそりゃ師父を守んなくちゃ!って思うよ!どっちも可愛い!
    お医者さんで、武術の達人で弟子から愛されすぎ、ってどんだけフィクションだ!って実在のモデル殆どそのままだから困るw

    ■何度見ても、寳芝林火災のあとで黄師父が「不平等条約」って書かれた扇子を拾って広げると、不のところだけ焼けてて「平等条約」になってるところは、お話の盛り上がりとして胸に来るものがあるなあ。
    焼け跡に皆でぐったり座ってる中で、体育座りでしょんぼりしてる阿蘇もかわいくて釘付けだけど!
    しかしなー西欧列強による強制的近代化は、日本の方がまだワンクッションあったわけで、やはりそのクッションのなかった中国のそれは直接的に人が死んで行ったわけだからなあ。

    ■それから。
    西洋人からなんの慈悲もなくためらいもなく、動物化何かのように撃たれ死んでゆく人を見て、柱に持たれて泣く阿蘇へ、一言だけ黄師父が「阿蘇――」って声掛けるシーンは、いつ見ても唇かみしめて胸が締め付けられるのに耐えざるを得ない。
    阿蘇は、人が踏みつけられ死ぬのを一番嫌ってる(医者兼武術家)黄飛鴻の心の代弁だろうな…。
    武芸の嗜みもない阿蘇を黄飛鴻が高評価するのは、単にインテリなだけじゃないと思うの。
    彼は、暴力を振るわれても怒らない弱さである優しさ=強さを持っているから。黄飛鴻と阿蘇は同じなのよな。
    英語を話し、米国生活してた阿蘇にとっては、西洋人が中国人を打つことに対して、単純に憤慨する問題じゃない。西洋のいいところ優れたところも知っている、という設定だから故に。
    越境者としての哀しみ、そして知識者としての懊悩が、彼には多重に追い詰められてる。
    だからこそ彼の感情が初めて爆発した涙を見た黄師父は、己を重ねたのかな、と。

    阿蘇が寳芝林を去ろうとした時止めなかったのは、彼が不平等という抑圧と暴力と死にまみれた場所からの逃げでないと感じてくれたから、じゃないかな。
    あの阿蘇が、「偽洋鬼子」の立場の人生と立ち向かうことを、彼の洋装と切った辮髪を渡されたことで、西洋へ敢えて立ち向かう決意を見たからだと思う。
    黄師父も「黄飛鴻」から逃げ出せないし人生だからな…。

    陳腐だろうがなんだろうが、阿蘇はあの時代の外国帰りの人間という背景があってなお、の人柄で、怒らない強さ=負の連鎖を悲しむことが出来る子。
    それに対し自分のやり方で立ち向かおうと決断したわけで、それはきちんと黄師父も理解出来てて、一番彼が気持ち的に師父に近いんじゃないかな、と云う妄想。

    ■なんだ、すっげー語ってるw阿蘇好きだもんww
    同じ立場の十三姨はまた…うん、強いおねえさんだよね。彼女も好きだけど!

    それから、全然違うけど、サモ・ハン・キンポーの女装、「白蛇成了肥蛇了」ひどいww
    中国人て結構女装ネタ多いよねー。
    ためらいもなく女装する人が多いしなー、おんらいとかおんらいとかw 
    「楊貴妃になりたかった男たち <衣服の妖怪>の文化誌」 (講談社選書メチエ)


    李連杰、短髪でもかわいいけどね!
    カッコ可愛いおっさんリンチェイ!ジェット・リーって英名すら可愛く見えるのは何故だ。
    歳とっても可愛い。でも実はジャッキー・チェンとの共演映画、まだ見てないww
    早く見なきゃねー。


    タグ:映画徒然
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